過去ログ - 美世「悪魔のZーーーッ!」 モバP「やめろ美世……リスキーすぎる……」
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1: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:14:42.32 ID:XAz2bMNY0
AM 1:00 C1外回り

P「悪いな。予定より仕事長引いて」

美世「気にしないでよ。アイドルのお仕事楽しいし」

美世「それに深夜の首都高ってワクワクしない?」

P「おいおい飛ばさないでくれよ」

美世「大丈夫大丈夫」

P「しかしいい車だよな〜R32」

美世「でしょでしょ!」

P「でもお高いんでしょう?」

美世「そうでもないよ?この子は20万だし」

P「あらやだ。お安いのね」

美世「……まあお父さんのツテで買ったレストアベ−スなんですけどね」

P「おいおいレストア前提、ツテ込みで20万かよ……32って20年以上前の車だよな?」

美世「アハハ……でもあたしが中学生の時に買った子だから今はもう少し安いと思うよっ!」

P「中学生!?まさか夜な夜な年中無休で豆腐の配達を!?」

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2: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:16:03.63 ID:XAz2bMNY0
美世「違う違う」

P「じゃあなぜ……」

美世「昔から倉庫のエンジンバラしたり、組んだりはしてたんだけど中学にあがってから無性に自分の車、それもGT-Rが欲しくなっちゃって」
以下略



3: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:17:20.19 ID:XAz2bMNY0
美世「で、でもでもちゃんと450取ったんだよっ!Rのためにっ!」

P「いい方向に中二が働いたな」

美世「そゆこと。それから時間を掛けて、エンジン以外のボディとか塗装もお父さんの友達に教えてもらったりして」
以下略



4: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:19:03.06 ID:XAz2bMNY0
P(あのS30……どこかで……まさか!?)

アキオ(純正のレッドパ−ルじゃないな……あのR)

美世(何だろ……あの車……すごいドキドキするっ!)
以下略



5: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:21:07.87 ID:XAz2bMNY0
P(芝公園か……)チラリ

P(この先はたった2車線のS字……さらに二号線と分岐しながらブラインドの右!危険すぎる!)

グオオオォォオンッ!!
以下略



6: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:22:26.52 ID:XAz2bMNY0
AM 1:30 事務所

P「ありがとな、送ってくれて」

美世「うん……」
以下略



7: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:24:26.52 ID:XAz2bMNY0
AM 6:00 美世宅

『やめとけって。あの女もう下の口にピストン入ってるゼ(笑)オトコになんかキョ−ミね−ヨ』

『原田さんってホント不思議ってかキモいよね〜(笑)』
以下略



8: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:24:59.66 ID:XAz2bMNY0
美世「行っちゃやだあ!!」ガバッ

美世「はあ……はあ……夢か……」

美世(やっぱりあたし、まだアイドル業に自信ないんだなぁ)
以下略



9: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:26:07.80 ID:XAz2bMNY0
AM 10:00 事務所給湯室

P「予算は400万、平成11年型、純正アクティブレッドの34。なるべくボディがいい物を頼む」

P「わかってる。でもその色じゃなきゃいけないんだ。なんたって自分の命を乗せて走るんだからな……ああ、すまない。よろしく頼む」ピッ
以下略



10: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:27:17.25 ID:XAz2bMNY0
AM 1:00 C1 外回り

グオオオオァーーーンッ!

美世(マ−ジン削ってブ−スト1.1。プラス、足を締め上げたものの)
以下略



11: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:29:01.70 ID:XAz2bMNY0
翌日 

PM 9:00 スタジオ

『おつかれさまでした−!』
以下略



12: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:29:51.08 ID:XAz2bMNY0
美世「と、ところでレイナちゃんのRってタ−ビンなに使ってる?」

レイナ「えっ!?ええと……ニスモのT25を二基がけですケド……突然どうしたんですか?」

美世(T25……そんなのもあるのか……)
以下略



13: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:31:17.50 ID:XAz2bMNY0
駐車場

P「ちょっとレイナちゃん!」

レイナ「どうしたんですか?」
以下略



14: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:32:58.83 ID:XAz2bMNY0
PM 10:00 帰りの車で

ブロロ−ン……

P「いじったのか……足まわり」
以下略



15: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:33:57.41 ID:XAz2bMNY0
また休日が来て……
AM 10:00 美世ガレ−ジ

バチバチッ 

以下略



16: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:35:14.15 ID:XAz2bMNY0
マキノが手にした情報はこうだ。

まずC1外回りのコ−スレコ−ド。これは90年代、『マッドドック』と呼ばれた佐藤公彦がマ−クした6分台前半だということ。

美世「つまりあたしは6分台前半を目指せばいいんだ。そうすればあの悪魔についていける」
以下略



17: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:37:22.47 ID:XAz2bMNY0
マキノのいう『オマケ』

それはC1ランナ−の間で囁かれる『幻の6分切り』……

美世「『幻の6分切り』?」
以下略



18: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:37:52.86 ID:XAz2bMNY0
美世「ほとんど家族みたいな感じだった、うん。あたしは『炎の34使い』のこと『お兄ちゃん』なんて呼んでたなぁ」

マキノ「ひょっとして初恋?」

美世「アハハ……そうだね。だけどある日突然『美世とはもう会えない』って手紙が来てさ。あたしが何かしたと思ってお父さんに『謝りたいから会わせて』ってお願いしても『ダメだ』の一点張り」
以下略



19: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:38:50.09 ID:XAz2bMNY0
突然の『C girls』廃刊……

その裏に大きなアクシデントがあったことは想像に難くない。
それはC1外回りのタイムアタック企画『12時過ぎのシンデレラ』でのこと。
当時中心メンバ−だった千川ちひろのアイディアで始まったこの企画。第一回で『炎の34使い』が6分前半を出し、6分切りが期待された第二回のタイムアタックで、事故は起きた。
以下略



20: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:39:44.07 ID:XAz2bMNY0
江戸橋からスタ−ト、京橋、汐留、そして浜崎橋。
この浜崎橋で横羽から上がってきた『悪魔のZ』と合流。ここから運命の歯車が狂っていく。
ハイペ−スで進む『悪魔のZ』。すぐ後ろを追う34。
決着がつかないまま両者は狂気の走行ラインで神田橋へ。
八重洲線と別れた直後、上りの右で34が撃墜態勢。Zの左サイドへ鼻先をねじ込んだ。
以下略



21: ◆EzLR/ytSjo
2014/01/14(火) 21:40:31.73 ID:XAz2bMNY0
6号と分岐した直後のきつい右。
ブレ−キがいかれたのか、はたまたドライバ−の油断か……オ−バ−スピ−ドで突っ込んだ34はクラッシュ。悪魔はあざ笑うかのようにこれを回避した。
Zのミラ−には、炎を吐きながら踊る34が写ったという……

……


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