過去ログ - 川島瑞樹「今はまだ『川島さん』で我慢してあげる」
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13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:25:18.98 ID:54l9mAuh0

「……P君は慣れてるのね」
「そりゃまぁ、週一くらいで飲んで介抱してますから」

その溜息で何かを察してくれたらしい川島さんが生暖かい目で俺とちひろさんを見ながら言う。

「P君〜?」

そんな俺達のやり取りも不服だったのか、ちひろさんが俺の腕を掴んで揺する。すっかりご機嫌ナナメである。
そもそも大勢で飲んだ方が楽しいと言い出したのはちひろさんなのだが……まぁ、酔っ払いに論理を期待するほうが間違いなので仕方あるまい。

「あ〜はいはい、何か食べたいものあります?」

このまま構わないでいると、お怒りモードにクラスチェンジしてしまうのでお伺いを立てる。

「ん〜……でざーと」
「あれ、今日はもうお開きですか?」
「甘いものが食べたいだけです」
「じゃ、苺のシャーベット頼みますよ?」
「それは最後のでざーとです」
「じゃ、何が良いんです?」
「ん〜、甘いの」
「条件広いなぁ。杏仁豆腐とかで良いですか?」
「んふ〜」

俺の提案に、ちひろさんは掴んでいた俺の腕に、顔をこすり付けるようにしながら笑う。
素人はこれで正解だと思って杏仁豆腐をオーダーするのだが、そうすれば最後、杏仁豆腐が来てから、『これはほしくないです』という、ちひろさんの無慈悲な言葉を浴びせられることになるだろう。

「お気に召しませんか。じゃぁチョコババロアとか?」
「んー」

次なる提案に、ちひろさんは俺の腕を解放し、小さく何度か頷く。これが正解の仕草である。

「了解しました。川島さんも何か頼みます?」

と、ちひろさんに掛かりきりだったので、川島さんの方へ振り返ると、

「……」
「あの、川島さん?」

物凄い引いてらっしゃった。


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