過去ログ - 川島瑞樹「今はまだ『川島さん』で我慢してあげる」
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15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:28:10.93 ID:54l9mAuh0

「というか、そもそもどういう経緯で二人は飲み友になったの?」
「いや、そんな大袈裟な。数少ない対等な仕事の同僚ですし、飲みに行くくらいは自然じゃないですか」
「……そう言われればそうかもしれないけど」

どこか納得のいかないらしい川島さんの、その釈然としない思いは何となく分かる。逆の立場なら、俺もそう思うだろうから。

「まぁ、この有り様を見ると、勘繰られるだろうなとは思いますけど、俺達にとっては何てこと無い飲みの場なんですよ、これ」
「P君〜?」

だから、割と真面目に俺とちひろさんの妙な関係を説明しようとした俺を邪魔したのは、やはりというかちひろさんである。

「はいはい、構ってあげますから、ちょっと川島さんとお話させて下さいよ」
「んふ〜、許してあげましょう」

しかたない。またしても左腕にしがみ付いてきたちひろさんの髪を梳いてあげることにして、

「特にちひろさんにとっては、こういう『アイドルの目の届かない』場所っていうのが重要なんです」
「そうね、こんな姿を見られたら大変よね」

そう言った俺を、川島さんの胡乱な目が突き刺す。あぁもう、ちひろさんのおかげで話が捻れそうだ。

「うちのアイドルにとって、ちひろさんは事務員というより、良き相談相手でもあり、時に厳しい、まぁ事務所のお姉さんというか、お母さんというか、そういう存在なんですよね」
「確かに。私達年上組でも、ちひろさんは頼りにしてしまうもの」

めげずに話を続けると、今度は川島さんも煽り抜きで同意してくれた。やっと話が進められそうだ……

「キャラクターを作ってるってわけじゃないんですけど、かなり気を張ってるんだと思います。だから、こういうところで色んなものを肩から下ろして誰かに甘えたいってのは、すごくよく分かるんです。ま、俺もちひろさんに甘えさせてもらってる一人ですから、あんまり偉そうなこと言えないですけど」
「も〜、本人の前でくすぐったい話しないでくださいよぅ」
「良いじゃないですか。普段事務所で散々からかわれてるお返しです」

腕の中でもぞもぞと動くちひろさんの頭を軽くはたくと、んふーとちひろさんが笑う。
……ちひろさんが楽しそうで何よりです。



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