過去ログ - 川島瑞樹「今はまだ『川島さん』で我慢してあげる」
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:06:13.25 ID:8W7iqVcl0
「川島さん……?」
「そう、私よ」
「あれ、川島さんまで残ってたんですか?」
英雄の名は川島瑞樹。まぁ色々と逸話のある人だが、凛が珍しく敬語を使う相手というだけでも只者ではないことが伝わるだろうと思う。
「残っていたのよ、残念ながら」
「いや、別に残念ではありませんけど」
「私は残念なの。今日は定時で帰るつもりだったのに、ボイストレーナーの静ちゃんが妙に張り切っちゃって、結局この時間よ」
分からないわ、と呟く川島さんに、思わず心の中で十字架を切る。それは大変な災難でした。
「お、お疲れ様です」
そう思ったのは、俺だけではなかったらしい。
何というか、川島さんの纏う悲壮なオーラに、お怒りモードだった凛も思わず恐縮してしまって殊勝な事を口にしている。
「大丈夫、この程度で疲れたりなんてしないわ。ただ、この時間から帰るとなると、お肌の手入れにとっての黄金時間を逃してしまうの」
「……ご愁傷様です」
「そうね、その表現ならしっくりくるわ」
はぁ、と大きく一つ溜息を吐いた川島さんは、
「ま、そういうわけだから凛ちゃんはP君に送ってもらうなりして帰ること。若いからといって調子に乗って夜更かししてると、曲がり角はすぐにやって来るものよ」
「ぅ……」
忠告なんだか警告なんだか分からない言葉を凛に投げかける。
曲がり角、という言葉に何を想像してしまったのか、凛は顔をしかめてうめき声のようなものを上げる。
「はい決まり。それじゃ、悪いけどP君、車よろしく」
「……なるほど、妙に説得してくれるなと思ったら、タクシー代を浮かすためでしたか」
さすが大人。抜け目が無い。
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