過去ログ - 川島瑞樹「今はまだ『川島さん』で我慢してあげる」
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:11:27.14 ID:54l9mAuh0
・ ・ ・
「ただいま」
そんなわけで、凛と楓の二人を家に送り届けた俺が事務所に戻ってくると、
「あら、お帰りなさい」
ソファーで足を組みながら雑誌に目を通している川島さんが迎えてくれた。
……まだ残っているのは、例のゴールデンタイム的には大丈夫なんだろうか?
「ちょっと見ないうちにやつれたわね、P君」
「あの二人を同時に乗せるのは、ちょっと体力がいるので」
しかもその雑誌……さっき凛が読んでいたもので、まぁ所謂ティーン向けのファッション誌なわけだけども。
「あ、これ? まぁ、若い子の感性を知るのも重要だと思って」
俺の視線に気付いたのか、川島さんは読んでいた雑誌を俺に向けて見せながら笑う。
「川島さん、何度も言いますけど、気にし過ぎですよ、年齢のこと。川島さんが思うほど、ファンは気にしていませんよ」
川島さんをアイドルにしたのは俺なのだから、俺がこんな風に言うのはずるいのかもしれない。ただ、そうやって逃げるのはもっとダメな気がしたので、時折こういう事を言っているが、
「知ってる。何度もあなたから聞いたもの。でも、気になってしまうものは仕方ないじゃない。それが、人間ってものでしょう?」
「それはそうかもしれませんが……」
川島さんの返答は、大体こんな感じになる。まぁ、アイドルとして輝きたいという意志を持ってくれているということで歓迎すべき事なのかもしれないが、それで無理をされるのも、何だか違う気がするし……
「コンプレックスってのは、うまく付き合えば自分のポテンシャルを引き出すための起爆材にもなり得るものよ。少なくとも、私はそれを信じ、これまでもネガティブな自分を何とかポジティブへと作り変えることで人生に挑んできたもの」
そんな俺の考えが透けて見えていたのかどうか。今日の川島さんは、いつもより少し踏み込んで答えてくれた。
「あれ、何だか本当にいい話にまとまっちゃいましたよ」
「P君は、いちいち話の腰を折らないと気が済まない病気か何かに掛かってるのかしら」
「失礼しました」
我ながら難儀な性格をしている、という自覚はある。
川島さんがそういう部分を見せてくれたのが嬉しいのに、それを正直に表に出すことが出来ない。
難儀……というか、単純に子供なんだよな、俺。
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