過去ログ - 川島瑞樹「今はまだ『川島さん』で我慢してあげる」
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8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:14:35.48 ID:54l9mAuh0

さて、これで事務所に残されたのは俺とちひろさんだけになったから、さっさと仕事を片付けて飲みに行きたいところだが……

「……どうします? 今日は止めときます?」

さすがに、自重したほうが良いような気もする。
疚しい事はしていないとは言え、これだけ疑われた後に、ちひろさんと二人でいるところを誰かに見られるのも面白くない。

「いえ、こうなったら断固決行です。飲まなきゃやってられません!」
「まぁ、俺も決行するのは吝かではありませんけど……」

が、ちひろさんの意志は相当に固いらしい。ともすれば仕事中よりも真剣な顔をしている気がする。

「大丈夫です。堂々としてりゃ良いんです。悪い事してるわけじゃないんですから」
「そりゃそうですけど、とりあえず暗号は変えましょう」
「こういう事するから、怪しまれるんじゃないかと思うんですけど」

俺の提案に、ちひろさんが顔を顰める。まぁ、男の方がこういうの好きだよな、というのは理解しているが……

「そうは言っても、事務所に誰かいる状態で、おおっぴらに飲みの相談なんてできないじゃないですか」

まぁ、決して無駄な事ではないので、ここはこちらのノリに付き合ってもらわねば。

「そうですよね、未成年組に聞かれるのも問題ですし、成人組に聞かれるのは、もってのほかですから」
「まぁ、普通に混ざりたがりますよね。楓とか礼子さんとか、酒飲みはそれなりにいますし」

いつかのお花見を思い出してつい溜息がでる。

「もう少し余裕が出れば良いんですけど、今酔ったアイドルを外に出すわけにはいきませんから」
「ですね……で、今日はどこ行くんです?」
「あんまりこの近くはまずいですから……少し遠出して町の方に出ましょう」

少し考えてから出したちひろさんの答えに、

「堂々としてれば良いのでは?」
「そこはそれですよ」

思わず突っ込みを入れると、ちひろさんは少し拗ねたように俺の事を睨む。よし、何となく満足。



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