過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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140: ◆oaboKSAYMBw5[saga]
2014/01/19(日) 01:28:09.62 ID:NDsMlddt0
【今日はここまで。雑談ご自由に】


「…何だい? 僕の顔に何かついているかい?」

神裂は顔を上げていない。
つまり、フィアンマの視線に反応していることになる。
居心地が悪いのか、少年は口ごもりがちに。

「これだけは言っておくが、このバーコードはついているんじゃなくて、つけているんだ。
 だからピッとやっても……だから何なんだい、とても居心地が悪くなるからやめてくれないかな」
「…ステイル?」

神裂としては、首を傾げるしかない。
ステイルが何もないところへ向かって話しかけているのだから。
対して、フィアンマは笑みを浮かべる。良かった。成功だ。

『禁書目録の抱える問題を解決する手段についての知識を持っているといったら、どうする?』
「……何を…」

ステイルは、眉を潜める。
神裂は隣を見るが、そこにいるのは機嫌が良さそうな猫だけだ。
猫に向かって話しかけているということだろうか、それはそれでおかしい。

『成功は保障出来ないがね』
「……不確定な方法は試さないと決めていてね」

ステイルは苦悶の末、そう告げた。
そして、神裂の手を引いて公園を出て行った。
無理やり引き止めても良かった、が。

(俺様の出る幕ではないな)

唐突に、冷静な自分が顔を出す。
多分、きっと。
自分ではない誰かは、禁書目録を救うだろう。
自分は不釣り合いだ。そして、今の体では禁書目録を救うための『聖なる右』を使えない。

『只の人間…にも劣るな』

呟く。
立ち上がり、病院へと戻る。
未練はない。覚悟は決まった。





『入るぞ』

ノックは出来ない。
なので、ドアをすり抜けて病室へ。

そこにはシルビアと眠ったままのオッレルスがいるはずだが―――――






病室の中はどうなっている>>+2


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