過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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◆oaboKSAYMBw5
[saga]
2014/01/19(日) 16:17:04.67 ID:3xaB4YU60
『子供達に申し訳ないし、何より』
「何より?」
『シルビアが似合うものを選んでくれるからね』
「なるほど」
助ける前から子供を助ける事は確定しているのだろうか。
他人ありきの話し方は、お人好し故だろうな、とフィアンマは思う。
思ったままが伝わるので、言うも思うも変わりないのだが。
衣服を買うのをやめ、食料品売り場へやってきた。
色とりどりのお菓子が並んでいる。
「…お前は幼少期、屋敷で菓子を嗜んでいたようだな」
『まあ、そうだね。随分と昔のことだけど』
「よく食べていたのは……これか」
オッレルスの記憶は、既にフィアンマの記憶でもある。
フィアンマは自分のことのように思いだしながら、お菓子に手を伸ばす。
今すぐには食べられないだろうが、そのうち食べられるかもしれない。
手が重なった。
ほっそりとした少女の手だった。
ちら、と見やると、そこにはふんわりとした金髪の少女が僅かに驚愕の表情を浮かべている。
(魔神オティヌス、)
フィアンマは、どう反応するか迷った。
記憶こそ共有しているものの、意識は違うので、オティヌスを憎んではいないのだ。
ただ、『内側』のオッレルスがどう考えているかはわからない。
「……」
動揺し、沈黙するフィアンマに対し。
オティヌスは僅かに首をかしげ。
「
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