過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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◆oaboKSAYMBw5
[saga]
2014/01/15(水) 21:49:27.22 ID:38EM/x+T0
【口調捜してました…時間かかった】
「え……ぼ、ぼく? ぼくに話しかけて…?」
『如何にも。……ん? 認識されるということはやはり俺様の考え過ぎか…?』
振り返った少年の名は、鋼盾掬彦。
科学サイドの長たる学園都市の中でも純粋な最弱―――無能力者(レベル0)。
彼は無能力者故の規制の緩さを利用して、『外』へ出てきた。
イタリアにやってきた理由は、祖父母がこちらへ住居を構えているからである。
皮肉にも、超能力<チカラ>は無く、霊感<チカラ>があったが故の、邂逅。
とはいえ。
本物の幽霊を見たのは初めてな鋼盾少年。
その目元には涙が溜まり、ちょっぴり肥えた体はぶるぶると震えている。
人見知りなのだろうか、日本人かな、とフィアンマは思考し。
『一つ、頼みがある』
「え、何ですか…?」
おどおどとしているが、鋼盾は心根の優しい少年である。
心根が真っ直ぐだからこそ、コンプレックスを抱え込んでしまう人格を持っている。
頼られると『嫌です』と言いづらいのは日本人の特性。
彼はフィアンマに言われるまま、おろおろと手を出した。
すかっ
触ってみようとしたが、すり抜けた。
ふう、と緩やかにため息をつくフィアンマに対し、鋼盾は本格的に震えを悪化させる。
「あ、……あああああうわああああ!!?」
『本当に死んでいたようだな…』
「その反応はおかしい! です…よ?」
思わずタメ口を使いかけるが、咄嗟にですます口調を付け加える鋼盾。
実に日本人的な少年である。
『しかし、俺様の姿が見える相手に出会えたのは幸運だった。
これも俺様の体質がなせる……いや、この状態に体は関係ないな……』
「そ、それじゃあぼくはこれで、」
逃げようとする鋼盾。
フィアンマは一瞬にして彼に近づくと、軽く息を吹きかけた。
幽霊特有のひんやりキンキンに冷えた吐息である。
ビクゥ!! と固まる哀れな鋼盾に対し、フィアンマはこう言った。
『俺様を見捨てたら祟るが、どうする?』
「勘弁してください! ぼくはまだ死にたくないんだあ!!」
『では交換条件だ。呑んでもらおう』
「条件……?」
『
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