過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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204: ◆oaboKSAYMBw5[saga]
2014/01/19(日) 21:28:02.32 ID:FJEsNtwr0

『弱点、弱点……強いていうならば、彼女は一度心を許すとその人を心底無条件に信頼するところ…かな』
「…なるほど」
『腹を見せてくれれば、或いは寝首をかけるかもしれない』

となれば。
シルビアに対して思い入れが少なかった分、抱く憎悪も控えめな自分がそうするべきか。

「…そうだな。俺様が出るとしよう」
『…君が?』
「ああ。…魔神ともなれば霊感の一つや二つ、あるはずだ」
『……、…』

少し早いけれど。
オッレルスを解放することにした。

「俺様は結局、死人だ。俺様のせいでシルビアが殺された。お前の体に留まる権利はない」

告げて、抜け出した。
ふら、と揺れた彼の身体は、そのまま尻餅をつく。
オッレルスを見下ろし、フィアンマは静かに言った。

『たとえ俺様がオティヌスに情を移していても、構わず殺してくれ』
「フィアン、」
『そして、俺様のことも消してくれ。罪滅ぼしだ』





フィアンマは再び、先程買い物にいった場所へと戻って来た。
オティヌスはのんきにお菓子を眺めている。
どこか満足そうなのは、オッレルスを不幸に出来た確信を持っているからだろう。

『………魔神オティヌス』
「……」

呼びかけてみる。
オティヌスは振り返り、そして、フィアンマを確認するなり固まった。

「…ゆ」
『……』
「…幽霊…か?」
『……いかにも』

まるで態度が違う。

「ゆ、……ゆゆ」
『…お前に用がある』
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