過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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270: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/27(月) 12:32:28.04 ID:AcgxSigD0
【後、元酉バレしたのでこのままでいいかなと思います…】


「…そんなもので許してくれるなら、今すぐにでもしてやる」

問題は死体があるかどうかだ、とオティヌスは言った。
フィアンマを蘇生出来ないことからわかるように、彼女は完全な魔神には程遠い。
魂を引き寄せる為の記号や器の役目を果たす肉体がなければ、オティヌスは死者を蘇らせられない。

『まだ火葬はしていないかもしれん』

行ってみる価値位はあるだろう、とフィアンマは思う。
彼はオティヌスを連れ、オッレルスの下へ向かった。




「やあ。久しぶりだね」

存外に、オッレルスの態度は穏やかだった。
だが、その瞳はどこを見ているか曖昧だった。
オティヌスという少女の存在を、自分の中から排除している。

『……オティヌスは、お前が思っているような存在ではなかった。
 いや、俺様が騙されているだけかもしれんが、…シルビアを蘇生するためにヤツはここまできた。
 許せとは言わん。……シルビアの死体はどうした?』
「………」
『オッレル、ス?』

オッレルスは、つまらなそうに腕を振るった。
霊体にも関わらず、フィアンマはその場から弾き飛ばされる。
オティヌスは慌ててフィアンマに近づいた。
霊体故に怪我などはしない、が。

「人は物じゃない。それに、そこの女の蘇生の程度だって信用出来たものではないしね」
『……、』
「てっきり、約束を守りに来たんだと思っていたよ。
 オティヌスを裏切り、彼女共々私に殺されに来てくれたんだろうと」

オッレルスの発言に、オティヌスがビクリとした。
まるで、親に見捨てられそうな子供のような表情で、フィアンマを見上げる。

「……嘘、なんだろう? お、お前は私の友人だと、はっきり言っ」
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