過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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29: ◆oaboKSAYMBw5[saga]
2014/01/15(水) 22:01:44.38 ID:38EM/x+T0

『一日ほどだ、お前の命に危害を加えることはしない』
「……祟るとかおっしゃってましたけど…」
『多少の謝礼もやろう』
「………」
『安心しろ。魂の扱いに関してはちょっとしたプロだ。
 ああ、死体を扱うことを専門にする奴らに比べれば多少は劣るが…』
「ちょっと何を言ってるのかわからないんですけど…」
『身辺整理もしないままに死んでしまってな。あんまりにもあんまりだろう?』

同情を誘うようなフィアンマの言葉運びに、鋼盾は少し黙り込む。

ここで、一日位自分の身体を貸してあげたって、損は無いんじゃないか?

謝礼は無しだとしても。
今まで、自分は生きてきて誰かの為に何かをしてきた覚えはない。
放任どころか放置をする親の下に産まれ、学園都市へ捨てられて。
能力も何一つ開花せず、目覚しい才能も無く。
そんな自分が唯一持っていた『霊感』で、誰かを助けられるのなら。
それはとっても良いことなのではないか、と思う。

そんな少年は騙されやすいタイプである。

フィアンマの視線に根負けし、鋼盾はこくりと頷いた。

「ただ、祖父母に挨拶はさせてください」
『わかった』





――――数時間後。

頭の中にある術式を総動員して、どうにか鋼盾に乗り移ったフィアンマである。
少年には不釣り合いな威圧感が放たれているが、気にしない。

「……さて。身辺整理といっても、大したことはないしな…。
 プロジェクト=ベツレヘムは俺様が居なければ勝手に潰えてしまうだろうし…残念だが。
 となると、最期のお別れというヤツが最適かな? 誰に会いに行くべきか………」






誰に会いに行く?>>+2


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