過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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363: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/28(火) 22:16:47.54 ID:ZhX8fdac0

「……手を握る程度なら」

問題ないだろう、と呟いて。
ついでに自分へも言い聞かせて、手を握る。
細い指先を絡ませ、静かに目を瞑った。

相手は元男だ。
悪い気はしないだろう。

そう思いながら、眠ろうと努力する。
ドキドキとしているのは、きっと熱のせいだ。

「………ん」

そうこうしている間に、フィアンマが目を覚ましたらしい。
オティヌスは穏やかに呼吸し、寝たフリをする。
魔神の嘘を見抜けるのは(基本的に)魔神だけだ。

「……?」

首を傾げるような雰囲気の後、きゅ、きゅ、と数度手を握られた。
もう片方の手のひらが、額に触れる。ひんやりと冷たい。

「多少は下がったか……」
「……」
「…起こしたか?」
「いや、…今起きただけだ」

誤魔化して、オティヌスは手を離す。
フィアンマはのそのそと起き上がり、乱れた髪を指先で直しつつ。

「ゼリーやプリンは食べられそうか? それとも、鰻が良いか?」
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