過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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449: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/29(水) 20:33:34.96 ID:Pq4RbcYD0

このままでは死者が出る。
フィアンマは焦って少年の方を見やる。

『幻想殺し』。

他ならぬ上条当麻である。
で、あるならば。

「オティヌス」
「何だ」

視線だけで人を殺せるのなら、今の一睨みで何千人かは死んだだろう。
あくまでも冷静に、フィアンマは事実だけを口にする。

「あの男の右手は『幻想殺し』という、異能にまつわるものを壊す手だ。
 お前の服を壊したのは無意識レベルの問題であって、わざとではない」
「………」

幻想殺し、というものはオティヌスも知っている。
ツンツン頭の少年が所有しているということも。
この少年こそが幻想殺しを持っているということは知らなかったが。

「ひとまずは気を治めてもらえないか」

どうして自分のことを知っているのだろう、と上条は不可解そうな表情を浮かべている。
オティヌスは一度だけ首を振り、一瞬にして黒い制服風の霊装を身に纏う。
ついでに『認識』を狂わせる術式を使用したのか、こちらを向いていた人々が方方の目的地へと歩き出す。
微妙に起き上がった状態でいる上条に右手を差し出し(莫大な魔力と彼の右手で相殺した場合服を消すには至らない)。

「服代を支払ってもらえるだろうか」
「そ、それは勿論…何で壊しちまったかはさっぱりだけど…ごめん。
 ……ええと、どうして俺の右手について知ってるんだ? 俺無能力者だし、全然有名じゃないだろ」

フィアンマの手をとり、上条は立ち上がる。
彼の問いかけに、彼女は少し悩んで。

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