過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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51: ◆oaboKSAYMBw5[saga]
2014/01/16(木) 20:26:21.78 ID:tZxwn6870
>>49 シ×ー○ンキン○の香りがしました】


「…それもそうね」

引き止めても、きっと意味はない。

ヴェントはそう考え、首を横に振る。
そして、彼女は明るく笑ってみせた。
いつも敵に向ける嘲笑とは、色の違う笑顔。
それが、本来の彼女の笑みだったのかもしれない。

「死体は何処に置くつもり? 葬式位してあげるわ」
「『奥』のベッドの上にしようと思っているよ」
「老衰みたいにジジ臭い死に方ね」
「もう少し考えて死ぬべきだったか」
「どうせならもっと面白く死ぬべきだったとは思うケド?」

これで、彼女はきっと自分の死体をどうにかしてくれるだろう。
たとえこの時間を夢だと感じても、彼女は気にする性格だろうから。

「用事はここまでだ」
「そ。…おやすみ」
「おやすみ」

挨拶をしたのは、或いは初めてだったかもしれない。


思いつつ、フィアンマは大聖堂を出て行く。






身辺整理は、思った以上に早く終わってしまった。
二つの魂を一つの肉体に長い時間入れておくと、稀に誤作動を起こすことがある。
鋼盾掬彦が強い精神力を持っているとも思えなかったので、フィアンマは抜けてやることにした。
夜中の公園、噴水前にて自我を取り戻した少年は、へなへなと崩れ落ちる。

「体中が痛いんですが…」
『すまない。お前が学園都市製ということを忘れて魔力を練ってしまった』
「命に関わることはしないって……うう…」
『すまなかったよ、手違いだ、手違い。………それでは、世話になったな。
 謝礼は…そうだな。俺様が幸運を祈ってやろう。じきに宝くじの一つでも当たる』
「あなたはこれからどうするんですか?」
>>53


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