過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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566: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/02/01(土) 21:09:29.51 ID:hS/vixzP0

「すまない、ついカッとしてしまった…」
「……」
「と、年下の子供相手にポーカーをしていて、ついストレートフラッシュを出してしまったようなものだろう?」
「…………」

"俺様の努力や交渉を水泡に帰すつもりか"

そう言わんばかりの冷えた視線に、オティヌスは割と本気で怯えていた。
今のところ、オティヌスには本当に彼女しか友人が居ないのだ。
再三口にしているように、オティヌスはフィアンマが居れば良いと思っている。
自分に非が無ければ迷いなくフィアンマを殺してでも連れ戻すのがオティヌスという少女だ。
しかし、自分の行為にフィアンマが呆れて離れていった場合は、絶望が少女を支配する。
無表情ながらも内心オロオロとしつつ、オティヌスは弁解した。

「それに、本気の呪術ではなく、」
「俺様の詠唱で反撃しなければまず確実に当たっていたが?  
 必要量の魔力を練成していたことくらい、この距離なら察知出来ている」

嫌われるかもしれない。

そんな考えが、オティヌスの口を噤ませた。

(何か…あれだな。恐妻家みてえな…)

トールはオティヌスとフィアンマの様子を眺めつつそう判断した。
それでいて、オティヌスがちょっぴり可哀想に見えた。

「……すまないな。俺様とやりあうのはどうだ」

許しを与えるでもなく、ふい、とそっぽを向き。
フィアンマはトールの方を見、そう声をかける。

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