過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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◆oaboKSAYMBw5
[saga]
2014/01/16(木) 20:38:18.13 ID:tZxwn6870
『さぁて。出来れば、今夜はお前に憑いて回りたい。
俺様を認識出来る人間が他にいるかわからんしな。
誰にも認識してもらえない孤独を味わう時間は、もう少し後でいい』
「え」
『何だ。俺様は……そう、生前…幸運を司る神のようなものだったんだぞ?』
「………」
『その目つきをやめろ』
びくつきながらも。
鋼盾はこくりと頷き、疲れた身体を引きずってホームステイ先の祖父母の家へ向かう。
この公園からは大して遠くない。
一晩ゆっくり、ゆっくりと眠ればだいぶ元気になれるはずだ。
「他に見える人が居ると良い…ですね」
『どうかな。霊感など、あると言い張る連中が大半だ』
「ところで、ものを食べることは出来るんですか? お供えとかよく聞きますけど」
『いや、食べ物をすり抜ける。目で楽しむ程度ならば出来るがね』
「感覚は…」
『無いな。暑いも寒いも、空腹も眠気も。…本能に基づくものは無い』
「ぼくも死んだらそんな風になるのかな……」
『俺様のように魂のレベルが高ければなれるだろう』
「魂のレベル!?」
『冗談だよ。未練があればなるんじゃないか?』
「……あるんですか?」
『無い……つもりではいるのだが…やりたいことも無いしなぁ…』
そんな訳で、宣言通りフィアンマは一晩鋼盾と過ごし。
人との会話を楽しんだ後、別の場所へ向かうことにした。
仕事が無い以上、イタリアに居る必要もない。
自分の未練もわからないのだ、どこか別の国にでも行ってみたい。
しかし、ロシアには幽霊狩り専門の魔術結社がうようよと居る。
となれば、比較的幽霊に穏便(?)なイメージのあるイギリスにでも向かうと良いだろう。
実に合理的な判断を下したフィアンマが行ったのは。
イギリスへ向かう飛行機に乗る客にとり憑くことだった。
誰にとり憑く?>>+2
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