過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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61: ◆oaboKSAYMBw5[saga]
2014/01/16(木) 20:52:52.53 ID:tZxwn6870

目についたのは、染めたらしき金髪。
フィアンマは少年に近づくと、ぽん、と肩に手を置く。
とり憑くのに際し、余計な作業は必要ない。
身体を乗っ取るならともかく、憑いていく分には。

『やはり気づかんか……』

予想はできていたが、と内心残念に思うフィアンマ。
肩に彼の手を置かれ…もといすり抜けた上に取り憑かれた少年の名は、土御門元春という。
その苗字からも読み取れるように、陰陽師の子孫であり、プロの陰陽師(兼魔術師)だったりする。
ついでに言えば義妹を守る為、魔術と科学両サイドの窓口として働く暗部中の暗部に存在する男。
持っている能力はレベル0の『身体再生』。
陰陽の才を投げ打って得たのがそれなのだから、彼は本当に報われない。

そして。

そんな多重スパイは、いつになく冷や汗をかいていた。
否応なしに身体は震えそうになる。これは、悪寒だ。

(幽霊…妖怪…? いや、そんなチャチなレベルじゃないな…)

いうなれば、妖精や天使といったものに近い…と判断出来る。
"昼日中"から"意思を持って"存在している霊だ。
何者かが呼び出してしまった悪魔の類かもしれない。

何はともあれ。

とんでもないものに憑かれてしまった。
『気』を操るプロであるが故、なまじ素人のように無視出来ない。
このまま飛行機に搭乗して、事故が起きると困る。

「……何が望みだ」
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