過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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688: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/02/15(土) 13:49:33.56 ID:yPUXRhxc0

「当然。他の信者は、誰もそうは思っていない」

そもそも『神の右席』は秘密組織であり、ローマ正教の中でも非常に限られた者しか知らない。
仮に知っていたとして、『右方のフィアンマ』の名実共に知る者は更に僅か。

「だがそれでも、私にとっては…ローマ正教の一番上位にある者は、貴方だと思っている」
「思っているにも関わらず、その俺様を連れ出すのか?」
「……愚然、私には…理解者が必要だ」

ある程度以上の高みに至ろうとする者は、理解者を求めようとするものなのか。
オティヌスといい、アウレオルスといい。

自分には当てはまらないけれど、とフィアンマは首を傾げ。

「事実としては所属の無い以上ついていくのは良いが、条件がある」
「自然。如何なる内容か」
「お前のすることに、俺様は責任を負わない。生死を共にするとは思わないことだ。
 加えて、お前の術式が完成した暁には、俺様の目的にも協力してもらう」
「当然、その程度ならば容易い」

そもそも、フィアンマがここへやってきたのはローマ正教を救う為ではない。
厳密には、オティヌスを見つけることだ。



『忘れ物』を全て回収し。
真夜中の道を、二人は歩いていた。

「……『吸血鬼』でも利用してあの少女の寿命を伸ばそうと考えているのなら、失敗するぞ」

唐突なフィアンマのアドバイスに、アウレオルスは眉を顰める。

「憮然。『カインの末裔』は半永久的に生きて尚記憶を喪わない。
 精神が崩壊を起こすことも、記憶に圧迫されて死することも。
 にも関わらず何故失敗すると、」
「あの少女が記憶に殺されるのは、そういう術式を組まれているから、だ。
 それと、救ったところでお前はあの少女に永遠に忘れられたままだぞ。それでも良いのか」
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