過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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706: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/02/15(土) 17:17:45.27 ID:yPUXRhxc0
【結果:ゾロ目なし、成功】


「素は青、神の加護にて示されし色」
「祖は楽園にて果実を齧りし原初の人間」
『且は神より与えられし恵みが一つ―――』

世界の全てをくまなく語り終える、呪文。
その全てを唱え切った時、一週間が経過していた。
しかし、もはやアウレオルスにとって疲労などなかった。
彼が『疲労がなくなる』と想像しただけで、疲労など消し飛ぶのだから。

「…当然。成功だ」

必ず成功する神様の領域に君臨した青年は満足そうに笑んだ。
言葉を紡ぎ、禁書目録を自らの下へと召喚する。
少女は眠った状態であり、アウレオルスはフィアンマを振り返る。

「疑然、術式の起点は何処にある?」
「首だ」

アウレオルスは向き直り、深呼吸する。
ようやく、やっと、インデックスという一人の少女を救ってやれるのだ。

「『消えよ』」

たった一言。
ただそれだけで、インデックスの体内に備え付けられていた『首輪』が、消えた。
というよりも、彼女の精神を守る為だけの機構以外は、全て。

「う、んん…?」
「『目覚めよ』」

あっさりと、しかし、そのために長い時間をかけて。
ずっと地獄の底に居た少女は、救われたのだ。

「…あなたは?」
「…毅然。私の名は、アウレオルス=イザードという」
「アウレオルスだね、覚えたんだよ」

インデックスが自分のしたことに害意がないことを、黄金錬成で知らせる。
インデックスは、柔らかい笑みを浮かべて。

「何だか体が軽いかも」
「悠然、それは良い」
「ところで、そこでクッキーを食べている人は誰なの?」

アウレオルスの背後、欠けた魔力が顕著であったため、フィアンマはクッキーをかじっていた。

「確然、我が理解者だ」
「大切な人なんだね。…それにしても、すごいことをしたね」

インデックスは、困った顔でアウレオルスを見上げ。

「あなたのしたことで、私は外部からの制御機能を喪った。
 ……このままだと、世界中から追われて処刑されてしまうかも」
「間然、些細な問題な。我が『黄金錬成』の前に敵はなし」
「アウレオルス=イザード。俺様の願いを叶えろ」
「当然だ」

想像する。
オティヌスが、フィアンマの隣へ現れることを。





>>707-713のコンマ二桁に一つでもゾロ目があれば成功


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