過去ログ - フィアンマ『安価で人生をやり直したい』
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719: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/02/15(土) 18:05:32.85 ID:yPUXRhxc0
【ウーフィアが書きたいなっておもいました   一旦中断で】


「えーなんだよ、覚えてねぇのかよー?」

暗い表情一つ浮かべず、彼はおどけたように笑った。
フィアンマが言葉を紡ぐ前に、場をとりなすように、彼は言葉をかける。

「ま、いっけどさぁ。つか、何であんな所でお昼寝なんかしてたんだ?」
「…特に理由はなかったな」
「えーうそうそー、失恋とかー? そういうベタなドラマじゃないの?」
「……」
「おう、ストップストップ。ガチ切れはなしにしようぜ」

ベッドのシーツが破られそうになり、男は慌てて訂正した。
へらへらとした笑顔も、言葉も、着ているスーツも、何もかもが軽薄そうだ。

「ああ、そうだ。飯食う?」
「そうだな。…少し空腹だ」
「んじゃ、用意しますか」

彼はフィアンマから離れ、冷蔵庫の中身を適当に皿へ並べた。
自炊をしていないのか、キッチンは非常に綺麗だった。

「……っくしゅ」

唐突にくしゃみが出た。
風邪を引いたようだ。
雪降る日の路地裏―――それだけ寒い場所で眠れば、無理もない。

「そういや、家とかあんの? 送るけど」
「無いな。…失ったというべきか」
「ああ、そういう…」
「…不名誉な事柄によってではない。……俺様は一度死亡している」
「死亡? 幽霊ってことか」
「元、だ。…今は作られた肉体を使用して、こうして生きている」
「へー。そりゃすげえ。小説一本でも書けそうだ」

食事が出された。
やわらかそうなパンや高級そうなジャム、ホットミルク。
ホットミルクからは、ふんわりと甘い蜂蜜の匂いが漂っている。

「一杯につき大さじ3。で合ってる?」

フィアンマが幼い頃、好んだホットミルクの分量だ。
けれど、覚えていない。しかし、やはりこの男は知り合いのようだ。

「合っている。……っくしゅ、」
「あー、風邪か。生憎薬とかそーいうのはねえんだけど」
「放っておいても死にはしない。……ああそうだ」
「ん?」
「魔神オティヌス、を知っているか」

パンにジャムを塗り、フィアンマは問いかける。

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