過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」その2
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18: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2014/01/21(火) 17:44:14.13 ID:hcUeu2TA0

凛「……ああ、もう」

 彼女はやれやれといったそぶりを見せる。

凛「老後の楽しみって……私だっておばあちゃんじゃない」

 凛ちゃんはそう言ってカナッペを口に放り込み、飲み物で流し込んだ。

凛「もう! そこまで言われたら、言い返せないよ」

凛「わかったよ。わかった。……改めて楓さんに、引導を渡すよ」

 彼女は、私を穏やかに見つめる。

凛「楓さん、安心して引退してください……Pさんと、幸せにね」

凛「でも、時々は……頼らせてね」

 私の望む言葉を、彼女は発する。
 引導を渡される。自分が望んでそうされるのだ。
 うれしいような、ちょっと淋しいような。
 複雑でくすぐったい。

楓「凛ちゃん……ありがとう。あと、ごめんね」

 私がそう言うと。

凛「ちょっ、楓さん! お願い、謝らないで」

凛「せっかく、決心したのに……」

 凛ちゃんの表情が曇る。

凛「ああ、決心したのに……楓さんを送り出すって決めたのに……」

凛「……このまま終わっちゃうの、淋しいよ」

凛「すべてのことに終わりがあるって、わかってるけど。でも」

凛「もっと……楓さんと続けたかった……」

 そう言って彼女は黙り込む。
 私は、何も言えずにいる。

 すべての物事には始まりがあって、終わりがある。
 すべては、移ろいゆく。
 諸行無常。

楓「ありがとう。うん、それしか言えない」

楓「こうしてブルーエをやってる間、全力で走り切るから」

楓「一緒に、楽しんでくれる?」

 凛ちゃんはうつむいたまま、こくりとうなずいた。

 彼女の進む先に、大いなる光あれ、と。
 せめて、そう祈りたい。


     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



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