過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」その2
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◆eBIiXi2191ZO
[saga]
2014/01/27(月) 17:09:29.29 ID:UOc0Vzt50
今度はあの人が、深々とお辞儀をした。
くすっ。
その姿があまりにあたたくて、私はなぜか可笑しくなった。
楓「大将。お酒追加でお願いします」
大将「おう……つか楓さん、ずいぶん上機嫌だな」
楓「だって、Pさんがはっきり『婚約』決めてくれたので」
P「え! 婚約、ですか」
楓「そうでしょう? 『よろしくお願いします』って、言ってくれたじゃないですか」
P「楓さんにはかなわないなあ。……ええ、婚約ですね。指輪はないですけど」
大将「ほう? それならあれを出さないとなあ」
そう言って大将は、奥からなにやら取り出してきた。
楓「え!?」
P「これは、ちょっと……」
出されたのは四合瓶。そのラベルは。
『初孫』
楓「……」
P「大将、これは気が早すぎでしょう?」
大将「そうか? いやあ、でも子供はいいぞ子供は! 心が潤うからな!」
P「そりゃあ大将とこのお嬢さん、器量よしだし潤うでしょうよ」
大将「だからな。お前らも早いとこ」
P「無茶言わんでください」
大将「がはは! ま、なんにせよお前らがくっつくのはめでたいことだ」
大将「生まれた時にゃ、『初孫』『誕生』をセットで贈ってやるから。な!」
大将の勢い有り余る心遣い。なんともうれしいではないか。
私は『初孫』のキャップを開ける。
楓「大将、ありがとう。すごくうれしいです」
大将「おう。でもな、楓さんや」
大将「お前さんはもっともっと、Pに愛されていいと思うぞ?」
大将「今でも十分、なんて言うなよ? 女は欲張りでちょうどいいくらいだ、な、Pよお!」
大将の言葉に困り顔のあの人。でも決して困ってなんかいない。
ただの照れ隠しだ。
私は、あの人から存分に愛されてる。それは十分わかっている。
大将からお酒を注がれ、乾杯。
心のもやはいつか晴れ、私は最後まで走り切る気持ちを、改めて固める。
この人たちの祝福に報いるためにも、走るんだ。
そして、凛ちゃんにも。報いたい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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