4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/17(金) 17:45:49.50 ID:z/c8XSt20
幼い頃から身体が弱く、あまり外出出来ない私には、友達は殆ど居ませんでした。
その所為かは分からないけれど、昔の私は引っ込み思案で、何をやっても上手くいきませんでした。
上手く出来るになる前に諦めてしまう、そんな性格になっていました。
”彼等”に会うまでは。
それは昔、物置で見つけた小さな紙縒りが始まり。
あの紙縒りがなければ、私はきっと引っ込み思案のままだったでしょう。
自分に自信が持てず、自分では何も決められない……そんな人間になっていたでしょう。
だけど、今の私は違う。
心臓病で入院? 治ったら、今まで出来なかった事が出来るようになる。
通院の都合で転校? 新しい出会いがあると思えばとっても楽しみ。
一人暮らし? なんだか大人になった気分。
そう、世界は何時だって楽しい。彼らが何処でも生まれるのは、きっと世界が楽しく出来ているから。
私達がどうやって楽しいを見つけるか。それで世界は何処までも楽しくなる。
さぁ、扉を開けよう。今日は転校初日。最初の挨拶が肝心。
……改めて思うと、ちょっと緊張してきた。でも大丈夫。
心を外ではなく、内へと向けよう。それだけで、ほら、聞こえてくる。
――――わくわくしますなー
――――にんげんさんといっぱいおはなしできるです?
――――てんこうすると、にんげんさんがかこってくれるです
――――かちぐみやんけ
――――うれしさで、いまにもきぜつしそうです
彼等は何時だって、私の心の中に居る。
だから今日の私は最強だ。心の中の彼らと同じように。
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