814: ◆HYvP9smHgsVn[saga]
2014/05/03(土) 23:58:11.89 ID:SQ3kI+bJ0
さやか「いやぁ、めんごめんご」
恭介「その謝罪で済むと本当に思ってるのか!?」
さやか「そんな事よりさ、そろそろ教室に戻らないと。ね?」
恭介「そんな事で片付けられた……まぁ、もういいや。怪我ないし」
さやか「ほらほら、なんか曇ってきたし! 急ごっ!」
恭介「え? ああ、そうだね……さっきまで晴れていたのに」
恭介「……ん?」
さやか「? 恭介?」
恭介「あ、ああ。なんでもない」
恭介「ただ、ちょっと空が気になってさ」
さやか「空?」
恭介「ほら、アレを見てごらんよ」
さやか「あれって……アレ?」
恭介「うん。別にどうって事はないだろうけど……」
さやか「うん……」
さやか(そう、どうって事のない景色)
さやか(だってそれは、雲が空一面を覆い尽くす中、あたし達の真上にある場所から晴れ間が見えているというだけ)
さやか(雲の隙間から光が差し込む景色は神秘的だけど、それだけに過ぎない)
さやか(でも、あたしは思った。多分、恭介も思ったからあたしにこの景色を教えてくれたんだろう)
さやか(その差し込む光を見て、あたしはこう思った)
さやか(何かが、落ちてきそうだと)
……………
………
…
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