過去ログ - 魔法少女は衰退しました
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872: ◆HYvP9smHgsVn[saga]
2014/05/14(水) 20:21:23.10 ID:Xki2Yhpp0


ほむら「確かにあの世に居れば悲しみはありません。苦しみも、苦労もない」

ほむら「さながらそれは”夢”のように」

ほむら「対して私達が生きている……この世と言いましょうか。この世は絶望したり苦しかったり面倒だったり、大変です」

ほむら「あの世とこの世の狭間である夢の中に逃げてしまいたくもなります。引きこもりたくもなります」

ほむら「最悪、あっちに”帰って”しまいたくもなるでしょう」

さやか「あの世に、帰る……」

ほむら「……この世は、あの世からすれば眩しいぐらい光に溢れています」

ほむら「光があるから嫌なものが見えてしまう。醜い自分が見えてしまう。それは否定しません」

ほむら「暗闇の中なら、その向こうに何があるのかなんて自分で決められます。醜い自分を知らずにいられます」

ほむら「でも、光がないと本当の幸せは見つけられない」

ほむら「だからこそ命はこの世に来たがるのです」

ほむら「仮初の幸せを抜け出し、本当の幸福を掴むために」

ほむら「何があるか分からない恐怖と戦いながら、不安を胸に秘めながら」

ほむら「差し込む光だけを頼りに、この世にやってくるんです」

まどか「……私も」

まどか「私も……そうやって、生まれたの?」

ほむら「はい」

ほむら「鹿目さんも、巴先輩も、さやかさんも……私も、そうやって生まれました」

ほむら「そうやって、この残酷で、だけど幸せな世界にやってきたんです」

ほむら「……私はまだ子供ですから、命の誕生という経験はおろか、立ち会った事もありません」

ほむら「それでも思うのです」

ほむら「命とはきっと――――幸福になるために生まれてくるのだと」

まどか「……………」

さやか「……………」

マミ「……………」

ほむら「と、まぁ、これで終われば良い話なんですけどねぇー……」

さやか「え? 終わってくれないの?」

ほむら「終わったらこの話をした意味がないでしょう」

マミ「あー、まぁ……そうね、うん」

まどか「だよねー」




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