18: ◆m03zzdT6fs[saga]
2014/01/20(月) 19:19:05.12 ID:lC4fHmx5o
『うし、出来た』
能天気にそんなことを呟くと、資料室を後にして、自分の部署へと戻った。
部署に戻ると、まだ課長は戻ってきていないようで、仕方がないから課長のデスクの上に置いた。マナー違反かもしれないが、また内容で怒鳴られるのは勘弁だ。
「おう、ちょうどええ、Pくん。ちょっとええかね?」
『はい? あっ、部長。おはようございます』
ふと、声を掛けられて振り返ると、そこに居たのは少し小太りの中年の男性、ありていに言えば隣のプロデュース部門の部長である。
いつも昼過ぎに出勤してきて、日付が変る頃に帰るというとんでもない勤務体系で有名な人だ。
二、三ヶ月前に関西のほうから転勤してきたらしいが、標準語で話すことなく、とてもマイペースな人で、ただその分を補うようにとんでもないほどの成果をあげている。
そんな人だからほとんど面識がなかったわけだが、俺の名前を知っていることに少し驚きつつ、俺は挨拶をする。
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