48: ◆m03zzdT6fs[saga]
2014/02/03(月) 16:19:42.33 ID:FaSxPE4yo
『で、周子、ちゃん、だったか? こんな時間まで外をうろうろしてるもんじゃないと思うんだが』
とかく、俺は思ったことを彼女に言う。時計を見ると、もうそろそろ九時の半ばを過ぎようとしている。そろそろ、青少年なんたら条例に引っかかる時間だろう。
「まーねー。でも、やむにやまれぬ事情ってやつ? まー、細かいことは気にしないでさ、お兄さんなかなかダーツ上手いみたいだし、勝負しようよ」
負けた方がドリンク一杯奢りね、だなんてことを言われる。もちろんのこと、いましがた出会ったばっかりの女の子と、しっぽり洒落こもう、なんて下衆いことは浮かばない。
ともかく、
(なんだこの子は)
という、至極まっとうな疑問しか浮かばないわけだ。
「ねえ、やらないの、Pさん?」
『え、ええとな』
いかん、ここで押し負けるわけにはいかない。何というか、年端もいかない未成年の少女と一緒に、ダーツバーでダーツをしている。
こんなところを誰かに通報された暁には、いわゆる援助交際なんかと疑われかねない。
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