64:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/01(土) 22:41:49.40 ID:N72NOgqIo
ことり「そ、それじゃあボタン押すね……」
絵里「え、えぇどうぞ……」
今日の天気は快晴。
ポカポカしたお日様が窓から入り、とても心地良い。
時刻は丁度12時、お昼時だ。
向かいに座る絵里ちゃんの視線にかなり緊張しつつ、私、南ことりは机端に置かれたボタンに指を乗せた。
少し力を入れると「ピンポーン」という少し低めの音が店内に鳴り響く。
しばらくすると店の奥の方からハンディを持った店員がにこやかにやって来た。
店員「お待たせいたしました、御注文をどうぞ」
ことえり「あのっ……」
ことり「……」
絵里「……」
絵里ちゃんと声が重なってしまい、少しの静寂が始まる。
ことり「えっと……じゃ、じゃあことりから言うね
このミートソースパスタを一つとセットドリンクバーを一つ、あと食後にふんわりチーズケーキを一つ。
絵里ちゃんは?」
絵里「私はハンバーグステーキを一つ……
それと食後に……」
ことりと絵里ちゃんは目を合わせた。
そしてアイコンタクトで合図し二人同時にメニューを呟いた。
「「こ、この…………限定……と……フェを一つ……」」
どうしてこんな料理名にしたのか、店側に小一時間問いたいぐらいだ。
店員「あ、あの、すいません……もう少し大きい声でお願い致します」
どうやら二人共声が小さすぎたようで店員が困り気味に聞き返してくる。
お願い、お願いだから次こそはちゃんと聞いててください店員さん……
二人で気まずそうに目を合わせ、もうこの際どうなったってもいいとことりと絵里ちゃんは吹っ切れた。
「「この!!『カップル限定☆すぃーとチェリージャンボチョコレートパフェ』一つ!!」」
周りの視線が一斉にことり達に集まる。
その視線には「どうして女の子同士がカップル限定パフェを?」とか「どうしてそんな大きな声で?」など色々な疑問が含まれているだろう。
見なくてもわかる、きっと今ことりも絵里ちゃんも顔が茹でだこの様に真っ赤だ。
店員が「かしこまりました、ご注文を繰り返させていただきます」と笑顔を崩さずに言う。
あ、あっれぇ……?
どうしてことり達こんなことしてるんだっけ……?
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