2: ◆111HBuO8jI[saga]
2014/01/19(日) 14:27:00.14 ID:94/AdHjf0
「で、何か言うことないの?」
「すみませんでした。」
「…相変わらず恐ろしいスピードの謝罪ね。」
仕方ないだろ、昔からの癖なんだから。
そんなことを考えてる俺を尻目に、彼女、高須麻紀は頭に手を当て何かを思案していた。
「何考えてんの?」
「この残念極まりない性能の先輩をどう調き……、助言すべきか悩んでるの。」
「今完全に調教って言おうとしただろ!?
てかこんな時に限って先輩呼ばわりしなくてもいいだろ。幼馴染なんだし。」
「そっちこそここぞとばかりに幼馴染という禁句を使ってんじゃない。」
深いため息をつく彼女は、その…、やっぱり絵になる。
長いまつげ、整った顔立ち、154cmと小柄、顔の大きさは俺の二分の一と評判(主に俺のクラスのやつから)。
麻紀には悪いと思うけど、やっぱり見とれてしまう。だって俺だって思春期真っ盛りの男子高校生だもん!!
「キモい、それはないわ。」
「いや、思考読むなよ。雪のんか何か?」
「……このラノ一位だからといって女子高校生には認知度低いんだけど。」
じゃあなんでお前は知ってるんですかねぇ
……と言ってやりたいが、そんな事言ったら本家ばりの毒舌でメンタルやられること間違いなし。大人な俺は軽く受け流してやることにした。
「バーカバーカ!! お前だって読んでんじゃねーか!! 見栄はんな!!」
「せめて中学生レベルの悪口は身に付けて。一緒にいるこっちが泣けてくる…」
……なんかすんません。言われ慣れてるからといって自分が言えるもんじゃないの!
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