過去ログ - 穂乃果「私達のラブライブは!」海未「まだまだ続きます!」ことり「その九だよ!」
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◆FIuKjC.mTI
2014/01/24(金) 23:03:34.10 ID:jthqdQ+Ro
――――頭の中の嬲られる猫 〜 Foolish Crash of Kagya 3
「あっ、おかえりなさい。」
少し息抜きにと風に当たりに行った屋上から生徒会室に帰ってくると、大変優秀な生徒会副会長様がいた。
どのくらい優秀かっていうと……そうね、私の存在意義がなくなるくらい?
「ただいま。さっき、凛に会ったわよ。」
「そうみたいだね。その後、生徒会室に扉を壊すぐらいの勢いで入って来たよ。」
ああ、さっき階段を下りる途中で大きな音がしたのはそれだったのか、と納得する。
しかし、生徒会長を探すのに生徒会室ではなく屋上を真っ先に探すあたり……3年間連れ添った仲は伊達ではないと改めて思う。
「……そうだ、凛に『あのこと』話した?」
「うん。ちゃーんと話しておいたよ。でも、『やっばい!わっすれったにゃあああ!』って言って取りに帰っちゃった。」
そう言うと、ポケットから一輪の花を取り出す。
私も、花陽に続くように取り出す。
赤色の花が押してある、1枚の栞。
あの別れの日、いつまでもお互いを忘れないように……と、お互いの色の花を交換し合った。
青色とか、緑色の花なんて、どうやって作ったの?って聞いたら、ひみつ、って言われちゃったわ。
その後、あの頭蓋骨の中に何も入っていない――は、言いすぎか。ちょっとだけしか入っていないあの子が、珍しくいい提案をしたんだっけ。
――花がしおれたり折れたりしたら嫌だから、押し花にすればいいにゃ!――って。
「あれから、2年かぁ……。」
感傷に浸りながら、花陽は右手の栞をぴらぴらと羽ばたかせる。
窓から差し込む光に反射して、栞の中の緑がきらきらと揺れ動く。
「長かったようで、短かったわね。」
私は残りの仕事にとりかかることにした。
「そうだねー。でも、短かったようで、長かったよね。」
私が仕事にとりかかったのを見て、花陽は再び仕事に戻った。
「どっちとも言えるわね。ま、昔を思い出してる暇があったら、この仕事片付けちゃいましょ。」
「ふふっ、そうだね。」
生徒会室には、再びペンを動かす音か、判を押す音だけが響くようになった。
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