過去ログ - ルーク「問おう、あんたが俺のマスターか?」
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◆X51OaJwJEEOu
[saga]
2014/03/18(火) 22:15:29.87 ID:sxFMR3Vxo
「私を、無視するなああああああああああ!!」
白く滑らかな足による蹴撃。
ゾロアークは慎重で臆病な幻獣である。生き延びるために姿を変えて捕食者を幻惑する術を身につけてきた。それ故に、彼らの直感は幻獣=ポケモンの中でも最高級と言って良い。
しかし完全にバーサーカーだけを意識に捉えていた幻獣にとって、突如として横面に飛んできたすさまじい蹴りは、おそらく気づくこともできなかったし、たとえ気付けていても単騎の戦闘力で勝るバーサーカーを無視できないため、気づいた所で食らってしまう。まさに絶妙といえるタイミングで飛んできた攻撃であった。
「ギャウン!!」
「ゾロアーク、もう少し頑張ってくれ! マスター、レシラムの回復はまだできないのか!」
「もう少しじゃ!しかし桜のやつ、ろくに動けんはずの体で幻獣にダメージを与えるとは。どうなっておる!?」
間桐臓硯は備蓄していた魔力を用いて竜種の回復に努めていた。同時に間桐桜を屈服させるため刻印虫を活発に動かしていたのだが、全く動じる様子がない。それどころかサーヴァントと一緒になって戦闘に参加してくる始末である。
百年以上の時を生きてきた怪物にとってもこの事態は想定外であり、常に余裕の態度を崩さない彼が声を荒らげているということが事の重大さを物語っているといえる。
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