過去ログ - ルーク「問おう、あんたが俺のマスターか?」
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696: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/04/19(土) 00:41:51.01 ID:EaHjSmbQo
「ふははははは! そのエネルギー、素晴らしいな!」

「新手!?誰だ!」

「誰と聞かれて答える義理はない。世界を焼きつくすという炎、回収させてもらおうか!」

声はすれども姿は見えず、天地に浮かび上がるは六芒星。
そこに遠坂凛がいたなら現代魔術ではない呪法だと看過しただろう。
あるいはイリヤスフィールがいたならば、人外の者の臭いを感じ取れたはずだ。
しかし間桐桜は才能はあれどまともな魔術の手ほどきを受けていない。この時点では衛宮士郎と同じく未熟なマスターでしかなかった。

「吸魔の光よ!」

「バーサーカー!奪わせてはダメ!」

「いや、この光……!マスター、撤退するぞ!」

バーサーカーは超直感により桜を抱えて高速で離脱する。
刹那、六芒星から禍々しい紫色の光が天高く伸びていく。

「なんだったの?」

「あれはおそらく範囲内の魔力を吸収する技、まともに食らっていたら即魔力切れ、かすっただけでもこれだ……あああああああああああ!!」

「バーサーカー!うっ、霊体化を」

死ぬ気丸の効果が切れ、バーサーカーは再び狂戦士となった。
一騎の英霊が退場し、聖杯戦争は新たな局面を迎える。しかしその事に気がついている者はまだ、ごく僅かであった。


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