過去ログ - れんげ「駄菓子屋がプロレスしてるん!」
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79:お団子
2014/02/09(日) 06:24:18.32 ID:kog2pRKR0

やっとこっちに顔を向けると、我慢の限界だと言わんばかりの顔をする。

随分と意地の悪い顔をしていたようだったが、音も無く出てきた右手が私の頬にそっと添えられると、

冷めたはずの頬は愚直に紅潮して、眼鏡の奥にある眼差しで真っ直ぐに視られる。

眼を逸らそうにも枕と右手が邪魔をして、必然的に見つめ合う形になる。

華も恥じらう乙女の顔でもしているのだろう、もうそんな年でもないというのに、

けれど、胸の高まりというのは何時の世代にもあって、

近づいてくる唇なんていうのは、もうそういうものを振り払えるほどに強い欲望で、切望で、

年甲斐もなく、まるで初めての中学生(卓はそうだったかもしれないが、いや、そうだったのだろう)のようで、


「……する?」


(恐らくは意識のある内で)初めてのキスをする。

優しく、それでいて必要以上の、有り体に言えばねちっこく、

紳士的とは言い難いものがあるが、愛があったので妥協点と言った処だろうか。




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