過去ログ - 貴音「そして、太陽は穏やかに微笑んだ」
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2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/21(火) 22:58:37.60 ID:VrT8JSQI0

「私は、あなたが好きです……」

仕事の帰り道、私はぽつりと呟きました。
隣を歩いていた少女の歩みが止まり、彼女は驚いたような表情を浮かべます。

「ど、どうしたんだ貴音? いきなり……」

困ったように眉をハの字に曲げて、こちらの顔を覗き込んでくる少女。
愛らしい瞳が、動揺を隠せずに揺れていました。。

「響、私は、あなたが好きなんです」

「う、うん。そうなんだ……?」

突然こんな事を言われて、さぞ混乱していることでしょう。
申し訳ないと思いつつも、言葉を紡いでいく。

「この気持ちが、恋の愛なのかそれとも友愛なのか、私には分かりません」

心臓が高鳴っていました。けれども心は不思議なほどに平静で、思考はゆったりと自身が紡いだ言葉を反芻しています。

「けれどこうしてあなたと同じ道を歩いて、あなたの話を聞き、あなたの笑顔を見る事が、私にはとても嬉しいことでした」

どんな時も、頭の片隅には彼女がいた。
ずっと考えていました。何故彼女は、こんなにも強く自分の中に存在するのか。

「こんな感情を抱いたのは初めてなのです。響、これは恋なのでしょうか?」



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