過去ログ - にこ「嘘吐きと出会いの春」
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34: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/22(水) 22:43:11.20 ID:b71krqbf0
私が一番近かったのはきっと運命だったのだろう。

少年を突き飛ばして、私は車にはねられた。




体が宙に舞う感覚。

このまま死んでしまうのも悪くないかもしれない。

そう思った。

ただ最後に、この子には伝えたいことがある。

「……泣きたいときくらい素直に泣きなさい」

最後の力を振り絞って出た言葉はしっかりと少年に届いたらしく、その泣き顔が見られて私はうれしかった。


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