20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/26(日) 02:27:10.41 ID:KbBLsyHV0
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肇が眠り続けているって言っても、それは些細なことでしかない。
そんなことはお構いなしに社会は回転している。
昼休みに抜け出して病院に言っていた俺は、社会の歯車に戻るために事務所に戻る。
「戻りました」
入口の扉を開け、事務所へ。俺のデスクへ向かう。
以前よりこの扉を重たく感じるのは、きっと気のせいなんかじゃない。
くどい様だが、アイドルに手を出した挙句、刃傷沙汰にまでもつれ込ませた俺を見る同僚たちの目線は冷たい。
俺が戻ってきたことを告げても、誰が返事をする訳でも無い。
事件後の情報をくれていた事務員ですら、それ以降は事務的な会話しかした覚えがない。
…肇との交際に至ったのは、ちひろさんのせいでもあるというのに。
担当アイドル達にも慕われていたが、その信用も今や地に落ちた。
あれだけの事をして、ここで働けるなんて神経の太い奴だと、陰口を叩かれている事も勿論把握している。
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