過去ログ - モバP「さいごの我儘」
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22:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/26(日) 02:30:09.56 ID:KbBLsyHV0

「ああ、ただ今、響子」


五十嵐響子は俺の担当しているアイドルの一人だ。

以前からよく俺に懐いてた。

空き時間にレッスンを見てほしいとか、暇だからお喋りしましょう何て、よく言われたものだった。


………それで肇に、あらぬ誤解を与えたこともあったけど。


事件後も、響子だけは変わらず俺に接してくれる。


「いいのか、響子。俺なんかと話してると他の奴らに何を言われるか分かったもんじゃないぞ」

「そんな事言う人はいません! …それに、私は何を言われたっていいですから」


ありがたい事だと思った。でも、響子が何を思ってこれまで通りに接しているのかは、量りかねている。


「どこに出かけて……… 病院ですよね」


肇ちゃんが眠っている。 口には出さなかったが、俺を見上げる瞳はそう告げているように思った。 

聞かなくても、俺が態々抜け出していくところなんて周知だったから。



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