28:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/26(日) 02:39:09.19 ID:KbBLsyHV0
「肇ちゃんが目を覚ますまで、これからもずっと通い続けるんですか…?」
「出来る限りはそうしたいと思ってる。仕事の都合上行けない事もあるかもしれないが」
「明日も、行くんですよね?」
「ああ。急な出張でも入らない限りは」
「でしたら…」
と、響子が何か言いかけて、逡巡する。
会話の流れからしても、響子の言わんとすることは分かるが、こちらから言ってやるつもりもない。
俺の事情に響子が踏み込むって事は、響子の内情如何な部分もあるが、たった一つしかなかった選択肢に、もう一つ、あり得ない選択肢が生まれてしまうって事。
俺が肇を待ち続けるって選択肢。 ………響子に逃げるって選択肢。
「なんだ、響子。用が済んだなら仕事に戻るから」
「あっ… えっと、はい…」
響子が迷っていた隙に、俺は有無を言わせない調子で会話を打ち切った。
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