6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/26(日) 02:01:13.26 ID:KbBLsyHV0
「すぐに救急隊の人が来てくれるからな」
「………は…ぃ………。ゴホッ」
「しゃべらなくていい。意識をしっかり保て」
咳込むと同時に、俺の顔に何か水気を感じた。
………血だ。
吐血した、と言う事は、胃か肺にまで傷が達しているのだろう。
肇を腕に抱き介抱する俺を、歌鈴は光のない目で見つめている。
そこに映る感情は、嫉妬とも、羨望とも、憎悪とも違うと思った。
何も感じていないのではないかって、そんな考えすらも完全には否定し難い。
感情何て持ち合わせていないみたいに、ただ未踏の深海の様な闇を携えている。
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