過去ログ - 【安価】 街の駄菓子屋さん 【日常とかバトルとか】
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102:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/29(水) 00:18:53.21 ID:qtWXgFvzo
「……あの人の生前の話、ですか」

食事も終わり、二人でお茶を飲みながら。
あなたはふとめいにそんなことを聞いた。
その時の反応があまりにも悲しそうだったので、無理はしなくていいと声を掛ける。

「……いえ、きっと……あの人も聞いてほしかったと、思うので……」

優しく微笑みながら、めいは一つ一つ言葉を紡いだ。
めいと祖母の付き合いは、ポチほど深くはないようで。
出会った時には既に今のあなたより大分歳がいっていたそうだ。
住んでいた家のものに【異形】として追い出され、はぐれてしまっためいを優しく匿ってくれたのが祖母だったという。
とても優しく、まるで娘のように扱ってくれて。
そんな祖母が亡くなって、この家の座敷わらしでいられなくなったことでまたはぐれに戻った事。
それでも祖母が忘れられず、また戻ってきてしまった事。
後半は涙ぐみながら、それでもはっきりと思い出しながらめいは語ってくれた。

「……」

会話後の余韻が、辺りを包む。
あなたが思っていたよりも祖母は偉大で、この席はあなたが思っていたよりも大きな席なのかもしれない。


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