過去ログ - アーカード「お前のそれは…」エリック「貴方は?」
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/01/30(木) 22:10:19.81 ID:+F+BL/c00
アルカード「しかし、400年余りも預けたモノを今更返せとも言わん、ただ」
エリック「ただ…?」
瞬間、魔術に疎いエリックにも感じられるほどに濃い闇の力を感じた。
草木がざわめき、星々で輝いていた空も鈍く薄れ始めている。
500年の魔力、その威圧感…人間の想像をはるかに超えたものがエリックに直にぶつかり始めたのだ。
アルカード「――示してもらいたい、その槍が果たして本当にお前のモノなのかな」
そういうことだったのか。
私をここまで人気のない場所へ誘い出したのも。
エリック「…受けて立つ」
相対しているだけでも実力は理解できる。
だが、けして引き下がるわけには行かない…権利でなく、もはや誇りの問題だ。
伝説の魔物であろうと、侮ってもらってはリカードの名がすたるというもの。
全力で、ぶつからなければならない!
双方とも得物を構え相対する。
むせ返るような闘志が辺りを包み、誇りのぶつかり合いが冷たく空間を凍らせている。
まるで、時が止まったようで――――
エリック「ッつァ!」
やがて残ったのは槍閃に切り裂かれた、静寂。
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