過去ログ - アーカード「お前のそれは…」エリック「貴方は?」
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29:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/02(日) 18:57:18.24 ID:LO0qMXC10
エリック「…最後に一つ教えてはくれないか」

ジョニー「何だ?なんでもいいぜ」

最初にエリックがジョニーに会おうと思い立った理由。
たとえ答えが出なくとも、いつか去ってしまうのならどうしても今ここで答えてもらわねばならない。
次に会う事はないかもしれないのだから。

エリック「私は絵を描けなくなってしまった、何故かわかるか」

ジョニー「えぇ〜…んなこと言われてもなァ」

ジョニー「ま…強いて言えば、ヴァンパイアハンターだからだろ」

ヴァンパイアハンターだから。
どういう事だ、私にもう絵は描けないと言いたいのか…エリックはそう解釈した。
次に続く言葉でその誤解もすっかり解けてしまうのだが。

ジョニー「絵を描く時ぐらいは、ヴァンパイアハンターはやめたらどうだ?スッキリするんじゃないのか?」

………そういう事か、そんな簡単な事だったのか。
どうやら気負いすぎて凝り固まっていたようだ。
少年の時を思い出した、あの時は自由に、何も考えず、ただキャンパスに発想を固めてぶつけていた。
芸術とは縛られない自由な心から生まれる、一介の芸術人だというのにそれを忘れていた。
…そんな、簡単な事だったんだ。

エリック「…お前の方が芸術家に向いているようだ」

ジョニー「え?無理だって、俺には絵の具の種類だってわかりゃしないんだぜ?」

エリック「そういう事ではないんだがな」





――――これが、エリック・リカードとジョニー・モリスの文書以外で最後の会話となった。


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