過去ログ - モバP「法子にドーナツ買っていこう」晴人「プレーンシュガー」
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154:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/04(火) 23:35:07.45 ID:fFU3pxv8o
※※※※


  あたしは、Pさんの腕にしがみついた。
  いつもは頑張ったなって褒めてくれる手。あったかくて優しい手。
  だけど、その手はすごく冷たくって。コヨミちゃんの首からも外れない。


法子「やめて、やめてよっ……お願い、だから……!」

P「法子。邪魔しちゃダメだぞ? 仕事のときはおふざけはダメだっていつも言ってるじゃないか」


  子供を諭すような、あやすような言い方がすごく気味が悪くって。
  それでもあたしはPさんの手を放そうって必死に捕まってる。
  指も、手も、石みたいに硬くて動いてくれない。

  諦めないで、またはがそうとした時、後ろからあたしの肩を掴まれた。
  一瞬、助けが来たんだと思ったけど違う。この手も、やっぱり生きてる感じがしない。

  灰色で、ゴツゴツした無機質な手。その持ち主はあたしを羽交い絞めにして動けないようにした。
  逃げようといくらじたばたしても、ビクともしない。岩の中に手が埋められちゃったみたいで、冷たさが感染する。


法子「やっ……放して! やめてよっ、Pさん! 奏さんっ!! なんで、どうしてこんなことするの!? コヨミちゃんが死んじゃう!」

アスモダイ「人間じゃあ、グールから逃げるのも無理よ。そのままおとなしくショーの見物でもどう? 解説、してあげるけど」


  怖くなって叫ぶようにすがっても、お化けは――ファントムは、奏さんはクスクスと嗤うだけ。
  コヨミちゃんの表情はますます苦しそうになって、Pさんは楽しそうにニヤニヤ笑ってる。


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