過去ログ - 雪歩「私と、インフェルノスターズ」
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1: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:18:45.84 ID:L59GazUZ0
1. 響「自分たちの、インフェルノスターズ」
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2. 真美「進めっ、インフェルノスターズ!」
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続きになります。
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2: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:19:39.69 ID:L59GazUZ0
「プロジェクト・フェアリーの皆さん、ありがとうございました!」
割れんばかりの歓声が会場中に響き渡っている。
今の自分にできることは――不安そうな表情の3人を、安心させることだ。
3: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:20:10.06 ID:L59GazUZ0
真美「待ってよひびきんっ、曲が」
千早「――分かった」
4: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:20:49.62 ID:L59GazUZ0
真美「ま、待っ……」
雪歩「響ちゃん……その」
5: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:21:42.22 ID:L59GazUZ0
どこからか沸き立つ不安を、怒りをかき消すように、ドアの前で深呼吸をした。
そして――楽屋のドアを開ける。
美希「っ! ひび……」
6: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:22:28.52 ID:L59GazUZ0
なんでフェルノスの新曲をフェアリーが歌ってたんだとか、
どうしてそもそも審査員として今日ここに来てるんだとか、
ここにプロデューサーが居ないのはなぜなのか、とか。
7: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:22:57.96 ID:L59GazUZ0
美希「え……?」
美希が呆然としている間に、貴音が微笑んで言う。
8: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:23:35.08 ID:L59GazUZ0
思わず力が入っていた自分の手を、美希が両手で握った。
美希「――響、ごめんなさい」
9: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:24:11.89 ID:L59GazUZ0
響「……美希。自分、美希が本当に何を思っているのか聞きたいんだ」
本当に曲を盗んでしまったのか。だとしたら、それはどうしてなのか。
「ごめんね」の真意を、知りたかった。
10: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:25:03.99 ID:L59GazUZ0
美希「ほら、フェルノスの新曲のROMが……あったでしょ。あれを見つけて」
響「……うん」
11: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:25:33.55 ID:L59GazUZ0
鞄からCDを取り出そうとして、何も持たずにここに来たことに気づく。
どうしてフェアリーの新曲、って書いて――そうか。
貴音「新曲はもともと、わたくし達が歌う予定だったもののようですね」
12: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:26:15.61 ID:L59GazUZ0
響「プロデューサーが?」
貴音「……プロデューサーがわたくし達の新曲を用意している、ということは知っていました」
13: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:26:44.54 ID:L59GazUZ0
それで美希は、貴音にすら言い出せないまま。
今日という日を。新曲を発表する日を迎えてしまった。
貴音「わたくしも、響が来るまでの時間に聞いたばかりで」
14: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:27:25.98 ID:L59GazUZ0
バンッ
黒井「おい、どういうことだ!」
15: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:28:17.34 ID:L59GazUZ0
美希が簡単に説明をすると、黒井社長が大きく溜息をつく。
自分の瞳をまっすぐに見てきた。
黒井「どうするんだ」
16: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:28:45.34 ID:L59GazUZ0
黒井「大々的に、影響力のあるフェスで発表してしまった。それでも貴様は、あれを無かったことにできるのか」
響「な……」
17: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:29:29.55 ID:L59GazUZ0
響「だって、元々フェアリーの曲なんでしょ?」
黒井「……そうだ」
18: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:30:10.69 ID:L59GazUZ0
黒井社長は数秒黙って、静かに言った。
黒井「……プロジェクト・フェアリーは3人組だ。追加も脱退も認めない」
19: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:30:41.48 ID:L59GazUZ0
貴音「……ええ、その通りです」
響「貴音……」
20: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:31:29.88 ID:L59GazUZ0
黒井「……失礼する。曲に関しては一度手放したものだ、一任する」
黒井社長が出て行くと、再び楽屋は静かな空間へと変わっていく。
21: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2014/01/29(水) 01:32:05.95 ID:L59GazUZ0
響「自分、美希と貴音が大切にしてくれた『3人のフェアリー』のこと、ちゃんと考えてなかった」
美希「……」
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