90: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/01/31(金) 16:40:02.92 ID:lFT9Bzvz0
青木「まったく…僕は親父の後を継いで院長なんですがね…まぁあんな事件の後じゃ患者は減るし勤務医も去って行くわで…
院長である私がこうして診察しなければならなくなりましてね…
杉下さんのは…まぁ擦り傷ですから湿布貼っておけば充分でしょ…
問題は亀山さんですね、この腕の傷ですけど…こりゃ縫合した方がいいですな。」
91: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/01/31(金) 16:41:20.41 ID:lFT9Bzvz0
青木「相変わらず何でも知ってますねぇ…
それで何の用ですか?まさかあなた方が遥々ここまで治療だけしに来たわけではないのしょう?」
右京「すみませんね、細かい事が気になるのが僕の悪い癖で…
ところで今日お邪魔したのは治療だけではありません。
92: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/01/31(金) 16:41:50.61 ID:lFT9Bzvz0
青木の話を聞いて右京は何故山下律子の携帯電話に水沼マリエの番号があったのかがわかった。
右京「なるほど、そういう事でしたか。
恐らく菜々子ちゃんの身体の傷を見た山下律子さんは親である水沼マリエさんが、
子供たちに虐待をしている事に気付いたのでしょうね。
93: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/01/31(金) 16:43:16.62 ID:lFT9Bzvz0
青木「『代理ミュンヒハウゼン症候群』…山下くんは水沼マリエをそう診断していましたよ…」
亀山「だ…代理…ミュ…?何すかそれ?」
まったくわからないという表情を浮かべる亀山に対して右京が答える。
94: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/01/31(金) 16:44:34.14 ID:lFT9Bzvz0
一見水沼一家を心配そうに言っている青木だが本心は違うだろうと亀山は喰ってかかった。
亀山「本当にそうなんですかね?
水沼マリエは元はここのスタッフだった、そんな彼女が虐待しているなんて知られたらどうなるだろうな!
アンタはこの病院の看板にこれ以上傷を付けたくないから通報を止めてただけじゃないのか!
95: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/01/31(金) 16:45:19.15 ID:lFT9Bzvz0
さっそく右京は青木から美々子の死亡時の診断書を渡されてそれを見ていた。
ちなみに青木はその後すぐに仕事があるからと言って院長室に戻ってしまう。
亀山「やっぱあの男…全然変わってませんでしたね!
あれじゃ近い内にまた医療ミスを起こして今度こそ本当に医師免許失効するかもしれませんよ!」
96: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/01/31(金) 16:50:04.74 ID:lFT9Bzvz0
亀山「何話してんですか?」
看護師「あぁ…この病院の事を話してたんですよ…
院長がボンボンのバカ息子だから頼りないし他の病院に移ろうかなって…
相変わらず先物取引には手を出すしなんだか知らないけどここ最近妙に携帯電話を買い替えてるし…
97: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/01/31(金) 16:50:55.89 ID:lFT9Bzvz0
右京「前の病院?もしかしてこの病院は以前他の場所にあったのですか?」
看護師「そうですよ、この病院は10年前に移転された場所ですから。
それにしてもマリエちゃんも可哀想な子なんですよ…ろくでもない男に妊娠させられたんだから…」
98: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/01/31(金) 16:51:30.39 ID:lFT9Bzvz0
右京と亀山が病院を出ようとしたその時、看護師は思い出したかのようにある事を告げた。
看護師「そういえば…アンタたちみたく二人の若いカップルがマリエちゃんの事を聞きに来たんだけどあの子らもアンタたちの知り合いなの?」
右京「はぃ?」
99: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/01/31(金) 16:55:23.89 ID:lFT9Bzvz0
〜旧武蔵野青木外科医院〜
100: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/01/31(金) 16:57:21.46 ID:lFT9Bzvz0
カイト「…」
亀山「あのさぁ…甲斐くん…そういえばキミは何で『カイト』って呼ばれてるの?」
カイト「……甲斐亨だからカイトって呼ばれているだけですよ。昔からそういうあだ名なんで…」
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