33:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/02/17(月) 01:43:57.18 ID:J0pbJsXm0
◇
終業を告げる鐘の音が校舎に響きわたる。
和子「時間になりましたので、テストの回答ファイルを送信してください」
和子「提出が終わった人から帰っても構いません。みなさんお疲れ様でした」
備え付けのPCにタッチしてほむらは操作を完了させる。
さやか「おーす、ほむら。どうだった?」
ほむら「……」
今回のテストの出来は良くて普段の6割くらい。
赤点は流石にないだろうが、ほむらにとって過去最低の点数となるだろう。
しかし、今のほむらにはそんなことはどうでも良い気分だった。
あの時、あの夢の最後に感じた虚無感のせいで
ほむらの眼には、全ての現実が懐疑的に映っていた。
さやか「……な、なに?」
睨みつけるようなほむらの視線にさやかは若干たじろぐ。
ほむら「ごめんなさい……なんでもないです」
いままで毎日当たり前のように行っていた親友との馴れ合いすらもが、煩わしかった。
昨日と同じ表情を造る気にはなれなかった。
ほむら「今日は私がパトロール当番でしたね」
点けっぱなしだったPCの電源を落としてほむらは立ち上がる。
ほむら「じゃあ、今日はちょっと用事もあるので」
さやか「あ、うん……また来週……」
別れの挨拶も早々に、あっけに取られたさやかを残してほむらは教室を後にした。
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