過去ログ - ほむら「願いの果て」2
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38:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/02/17(月) 01:56:33.68 ID:J0pbJsXm0
 
ほむら「ねえ、キュゥべぇ。ちょっと聞いてもいい?」

   
   間を持て余してキュゥべぇに訪ねたのは
   別段答えがほしかった訳ではなく、
   ほむらの沈んだ気分を紛らわせる程度の意味しかなかった。
   

QB「なんだい?」

ほむら「寝るときに見る夢ってあるでしょ?」

ほむら「あれってどんな意味があるのかな?」

QB「夢は、一般的には覚醒時の記憶を整理する為と言われているね」

QB「睡眠時の外的刺激による影響もあったり、あとは抑圧された深層意識下の欲求の現われとも」


   記憶という言葉が出た時、三つ編みの先が僅かに揺れた。
   ほむらの脳裏に少女の影がちらつく。

   もしかしたらキュゥべぇならば何か分かるかもしれないと思い
   ほむらは夢の中で見た、あの内容を話してみることにした。


ほむら「……最近ね、変な夢を見るの」

QB「へえ、どんな夢なんだい?」

ほむら「見た目の全然違う別な私が、何かを……ううん、誰かを探している夢」

ほむら「その誰かは、とても大事な人なんだと思う」

QB「その人物を見つけることはできた?」

ほむら「……ううん。見つからないまま、終わっちゃった」

ほむら「でね、私、その夢から覚めて起きたときに、傍にそれが無いことにどうしようもなく悲しくなって、虚しくなって……」

ほむら「……いつの間にか失くしちゃった気がするの……私を形作る、大切な何かを」

ほむら「あの夢で会った『別な私』を見て、それに気付けた」

ほむら「それまで、そのことを忘れてたことすら……忘れてた」


   溢れ出た感情が止まらなくなって、ほむらは溜まった鬱憤を一気に吐き出すようにまくし立てる。

 
 


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