過去ログ - 京太郎「牌のおねえさんフォーエバー」
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897: ◆gG/j6M0L3DcE[saga]
2014/07/22(火) 23:39:36.80 ID:W3kGtrAw0

俺と照さんが出合ったのは高校1年生のインターハイの頃。


『……なに?』

『お願いです。あいつと、咲と会ってやってくれませんか』




咲と仲直りして、俺たちにぺこりと頭を下げる照さんの姿は、未だにハッキリと覚えている。


『妹が、お世話になりました』




その日から、今までの時間を埋めるように、咲と照さんは連絡を取り合うようになった。

休日にはわざわざ時間を作ってまで長野にまで来ることもあった。


『私がまた、咲と話せてるのは……君の、お陰だから』

『君が……咲を、麻雀部に連れてきてくれたんでしょ?』

『だから……ありがとう』




そして、俺も咲と一緒にちょくちょく面倒を見てもらった。
俺が高校3年の時にインターハイで上位の成績を取れたのは、照さんに度々指導してもらったお陰でもある。


『ここは、あえて安手でこう打った方がいい。そのほうが揺さぶりが大きいから』



親切に色々と教えてくれる先輩で、実の姉のように接してくることもあった。


『京ちゃん……うん、この呼び方はしっくり来る』




……だけど、今の俺の中での照さんは。

頼りになる先輩ともちょっと違うし、姉貴分というのもしっくりこない。

かといって友達というのもまた、違うような感じだ。


何だかんだで付き合いは長いけど――この前の旅行を通して、一緒に暮らすようになって、俺の中の照さんのイメージが、確かに変わった。


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