過去ログ - まどか「安価で1レスSS選手権!!」part11
↓
1-
覧
板
20
942
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/24(木) 05:55:14.21 ID:8zbhRhi30
ト、英隆とは幼馴染であり現在卓也と交際している財前永佳(女子六番)は、人を射殺したとは思えないほど涼やかな表情で卓也をじっと見つめていた。
「…しょうがないじゃない、これプログラムなんだから。
あの人たちの話、聞いてたの? 卓也さん」
母親同士が同じ大学に通った親友同士のため交流があり付き合いは長いはずなのに、手に握られた大型の拳銃と耳元で鈍く光る多くのピアスに、英隆の背筋を冷たい何かが駆け抜けた――まるで知らない人になってしまったかのようだ。
「しょうがないって……そんな言葉で済むわけないだろッ!!
ダイが…1人の命がなくなったんだぞ、今、ここでッ!!」
「…だから、何。
プログラムって、そういうものでしょ」
「永佳ッ!!」
卓也は永佳に飛び掛かり、両肩を掴んだ。
怒りをそのまま表情に浮かべる卓也と、感情を読み取らせない無表情を貫く永佳。
まるで恋人同士とは思えない険悪なムード。
…財前……君は――
英隆は目を伏せた。
永佳が何を考えているのか、英隆には何となくわかっていた。
永佳が銃を取り、雄大たちのチームを見つけるや否や躊躇なくその銃口を向け、容赦なく殺人を犯したその理由も、恐らく英隆の予想は当たっているだろう。
優人が発砲したことで怯み身を守るために隠れたが(この時卓也が驚いて声を上げたことで優人は酷く動揺しているように見えた。俺もいたとわかれば、優人は更にショックを受けるのだろう)、もしも優人が発砲していなければ、永佳は容赦なく残りの3人も殺害していたことだろう。
「い…嫌だよぉ…
卓也もひぃも…喧嘩しちゃやだぁ…っ」
永佳のブレザーの裾を掴み、ずっと永佳の後ろに隠れていた広瀬邑子(女子十五番)が消えそうな声を出し、そのまま泣きじゃくり始めた。
桃色の飾りがついたゴムで束ねられたツインテール、くりくりとした丸い目とあどけない顔立ち、クラスで最も低い身長――まるで小学生が紛れ込んだのかと思わせる幼い容姿の邑子は、英隆と永佳とは母親同士が親しい幼馴染だ。
「邑ちゃん…」
無表情を貫いてきた永佳にも、困惑の色が浮かんだ。
邑子が視線を英隆に移しかけ――雄大を見て大きく目を見開いた。
いけない。
英隆は邑子に駆け寄って抱き寄せ、その視界を塞いだ。
頭の一部が欠けたクラスメイトの変わり果てた姿なんて、邑子には見せたくない。
周りからもよく指摘されるし自覚もしているのだが、英隆も永佳も邑子には甘い。
この甘さを持っている者同士だからなのだろう、永佳が今何を考えているかということが英隆にはわかっているのは。
永佳の考えは、英隆にも通ずるところ
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/454.84 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - まどか「安価で1レスSS選手権!!」part11 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1391093930/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice